世帯年収や貯蓄額について、周りの人に聞くのは気が引けるものですよね。
しかし、自分の家庭がどの程度の年収や貯蓄をしているのか、他の家庭と比較して考えることは重要です。
また、子供にかかる費用が気になる方も多いでしょう。この記事では、日本の世帯別年収、貯蓄額の中央値、そして今からできる貯蓄対策について紹介します。
日本の世帯別年収と中央値
まず、日本の世帯別年収は、次のように分類されています。
- 300万円未満: 約21%
- 300万円〜500万円: 約26%
- 500万円〜700万円: 約18%
- 700万円〜1000万円: 約16%
- 1000万円以上: 約19%
また、日本の年収の中央値(全世帯の年収を高い順と低い順に並べたときの真ん中)は、約430万円です。つまり、日本の多くの世帯は、年収430万円前後で生活していることがわかります。
世帯別年収と貯蓄額の平均
まずは、世帯別の年収と貯蓄額の平均を見ていきましょう。年収と貯蓄額は家庭の状況やライフステージによって大きく異なります。以下は、厚生労働省や総務省などのデータを元にした一般的な目安です。
- 20代夫婦世帯:
平均年収:400~500万円
平均貯蓄額:100万円~200万円
※20代ではまだ貯蓄が少ない傾向がありますが、収入はこれから上昇しやすい時期です。 - 30代夫婦世帯:
平均年収:500~700万円
平均貯蓄額:400万円~600万円
※この年代では子どもの教育費などが増える時期ですが、少しずつ貯蓄を意識し始める家庭が増えます。 - 40代夫婦世帯:
平均年収:600~800万円
平均貯蓄額:700万円~1000万円
※収入が安定し、住宅ローンや子どもの教育費が大きな出費となりますが、貯蓄額も増加傾向です。 - 50代夫婦世帯:
平均年収:500~700万円
平均貯蓄額:1000万円~1500万円
※定年退職に向けて、資産運用や老後の備えが本格化する年代です。 - 60代以上夫婦世帯:
平均年収:300~500万円
平均貯蓄額:1500万円~2000万円
※年金生活に入る方も多いですが、老後の生活資金としてしっかりと貯蓄を維持することが重要です。
世帯貯蓄額の実態
次に、貯蓄額の中央値について見てみましょう。
日本の世帯貯蓄額の中央値は500万円です。
しかし、これも世帯によって大きく差があります。
年齢やライフステージによっても異なり、例えば子育て中の家庭は貯蓄が少なくなる傾向がある一方、定年後は貯蓄額が増える傾向があります。
貯蓄ゼロの家庭も一定数存在し、特に子育て世代では貯蓄が難しい場合もあります。
しかし、工夫次第で少しずつ貯蓄を増やすことが可能です。
子供一人あたりにかかる金額
では、子供にかかる費用はどのくらいでしょうか?
子供一人を大学卒業まで育てるには、約2000万円〜3000万円かかるとされています。
この金額には、教育費、生活費、習い事や塾の費用が含まれます。
- 公立学校のみ: 約1000万円~2000万円
- 私立学校: 約2000万円~3000万円
特に私立学校に通わせる場合、学費が大きな負担になるため、事前に計画的な貯蓄が必要です。
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今からできる貯蓄対策方法
家計の負担を軽減し、効率的に貯蓄するための具体的な方法をご紹介します。
- 家計の見直しを行う
まずは、家計の収支を確認しましょう。家計簿をつけることで、無駄な支出を把握し、節約できる部分を見つけることができます。
特に、固定費の見直しは効果的です。
電気代や通信費、保険料などを見直し、削減できるものは削減しましょう。 - 貯蓄専用口座を作る
給与口座とは別に、貯蓄専用の口座を開設し、毎月一定額を自動で振り込む仕組みを作りましょう。
自動貯蓄を利用すれば、無理なく貯金を増やすことができます。 - 積立型の投資を活用する
単に貯蓄を増やすだけでなく、NISAやiDeCoなどの税制優遇がある積立型の投資を活用することで、資産を長期的に増やすことができます。
少額から始められるので、投資の経験がなくても挑戦しやすい方法です。 - 生活習慣を見直す
毎月の食費や娯楽費も貯蓄に大きく影響します。
外食を減らし、自炊を増やすことで、節約が可能です。
また、電気代の節約や無駄遣いを減らすなど、生活全体を見直すことも有効です。 - 長期的な目標を設定する
具体的な貯蓄目標を設定することも重要です。
例えば、3年間で100万円を貯める、子供が大学に進学するまでに500万円貯蓄するなど、現実的な目標を立てて計画的に貯蓄していきましょう。
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まとめ
年収や貯蓄額については、家庭ごとに異なりますが、平均や中央値を知ることで自分たちの状況を客観的に見ることができます。
特に子供がいる家庭では、教育費や生活費が大きな負担になるため、早めに対策を取ることが大切です。
無理のない範囲で、できることから少しずつ貯蓄を始めて、将来に備えましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。